根も葉もある嘘八百

光れ 光れ その先に何があっても

JIVEとナイスな心意気と価値観の話

SMAPのアルバム曲「JIVE」と嵐のシングル曲「ナイスな心意気」が好きだ。なぜこの二曲を並べたのかというと、好きな理由が似ているからだ。

二曲とも、ちょっとくらいダメでもいいよ、と普通の人生を肯定する歌詞だ。ダメでもいいよ、ちゃんと見てるから。私たちはずっと、誰かにそう言ってほしいのかも知れない。

例えば、JIVEでは、
「たまには 自分を 許してあげよう 適度に 気楽に手を抜こう」
と力を抜いたことを言いながらも、
「喜び 悲しみ 密かに見つけて シャラララ ワクワクしよう」 
「心の中までは そう 縛れやしない」
と心の一部で、飛び回り自由を謳歌することを勧めてくれる。ささやかな優しさと、微笑みが見えるかのような歌詞。

ナイスな心意気は、
「ルックスでばっか勝負するやつに 多分なりたくないんだ」
という歌い出しに発売当初驚いた。当時の自分のジャニーズに対するイメージはまさに「ルックスでばっか勝負するやつ」で、そんや彼らが自己否定的な歌詞を使うシニカリズムに惹かれた。ジャニーズを深く知った今となっては、当時の嵐はデビュー当時の人気が落ち着いた停滞期で、これからどうしたらいい?まさに「ルックスでばっか勝負」ではやっていけないと自問する歌詞だったのかもしれない、ととれるけれど。
そこに続く歌詞が、
「単細胞でいこうぜ どうせ未来は手強い」
「こけたり ムダしたりしてる」
「今がすべてじゃないから あんまりムキになんなよ ウソもつくしインチキしても 誰かを助けてる たまに」
今を諦めながら、困り顔でまぁいいじゃないかと腰をあげる青年たちの姿が浮かぶ。
それもそうだな、またほどほどに頑張ろうか、なんて凡人として心のストレッチをしたくなる。そんな歌だ。

ダメでいい、普通でいい、それを本来なら正反対のキラキラした人間が歌う世界観が、私は好きだ。