根も葉もある嘘八百

光れ 光れ その先に何があっても

35歳のあなたへ

松本潤さん、35歳のお誕生日おめでとうございます。

12年前の今日、私は初めて嵐のコンサートに行きました。

アイドルのコンサートというものに行くのも、その日が初めてだった。

その日は平日で、ド田舎の学校から親に手伝ってもらってトイレで着替えて、横浜アリーナまでそわそわしながら電車に揺られていったことを今も思い出します。

今じゃいろんなGのコンサートに行っちゃうし、そもそも嵐に一年に一度も会えないことも珍しくないけれど、高校生のお小遣いの中ではコンサートなんて年に一度のとびっきりの大切なお祭りでした。

この世に本当にこんなに格好いい人たちがいるんだ!

今、アイドルは神様だとか舞台の上の人間じゃない人間だとか、回りくどいことをつい言ってしまうのとはまた違って、地続きの世界の中で生きる、とびっきりの格好いい人、それが私が初めて見た嵐だった。

24時間テレビを見ながら、私の人生を変えた人は誰だろうと考えたら、それは松本くんでした。貴方に出会っていなかったら、こんなにアイドルを好きになることもなかっただろうし、いろんな楽しみを派生して知って、人生が豊かになることもなかったと思います。たくさんの場所に出かけたり、友達が増えていくことも。

 

両手いっぱいのきれいな景色を見る旅に連れ出してくれてありがとう。

今じゃバインダーを、メモ帳を持って後輩の晴れ舞台に足を運び、自分の培ったことを人に伝えるところにまで輝いていて、それだって、いいことを言われるばかりではないだろうに、そうやってまっすぐにエンターテインメントと向き合う姿が好きです。

 

「歌って踊れることは有限だと思っている」そうカメラの前で言い、嘘がつけない不器用なところも、大好きです。

その有限に、もうしばらくついて行かせてください。

キミが沢山の幸せに囲まれた日々を、どこかで過ごしていますように。