根も葉もある嘘八百

光れ 光れ その先に何があっても

キンプリがキンプリを呼んだ話~平野紫耀編~

キンプリというコンテンツが好きだ。二次元も、三次元も。筋金入りのジャニオタである自分がキンプリ(二次元)に魅せられ三次元のキンプリという祭りを眺めるにいたった話を少しずつ綴りたい。途中で絶対アイドルの話もする。

 

話は3年前に遡る。

人生のすべてが嫌になったことがあった。身体を壊し、仕事で躓き、死んでしまいたいと隙あるごとに言っていた。乗換のたびに線路に飛び込んでしまえれば楽なのに、と

考えたし実際ぼうっとしすぎて携帯を線路に落とした。

そんなどん底の中、私はシアタークリエのチケットを手に入れた。

いまを時めくKing & Princeの前身、クリエAである。

ボロボロの心の中、Youたち!で優勝した永瀬くん、推しに推されている平野くん、話題沸騰のシンメじぐいわ、SHOCKで頑張っていた岸くん、かわいらしい濃い顔の海人くん、それくらいの印象で見に行った。

 

そして、平野紫耀に落ちた。

 

理屈ではなかった。くしゃっとした笑顔に力強い体の動き、何よりもその衒いのなさが当時の私の心には救いだった。

今年のコンサートではやっていないという伝説の曲「愛は味方さ」

愛だけは絶対きみの味方さ 絶対そばにあるのさ

「だけは」ってことは他に味方がいなくても、周りが敵ばかりでもってことじゃないですか。

そして1番のサビで

僕だけは絶対きみの味方さ ぜったいひとりじゃないさ

私は毎日この歌詞を聞いては泣いていた。

こんなボロボロの自分に味方なんているわけがない、そんな気持ちに平野くんの笑顔は眩しすぎた。あの時の私にとって彼は、確実に救世主だった。

 

平野紫耀は強い人だ。本気でお札に載ろうと思ってるし、本気でトイレのミラーボールを喜んでいる。

真っ暗な気持ちをこちらが抱えていても、きっと吸収も反射もしないで、自分の光をまっすぐに開く。

 

今ではあんな難読な名前を多くの若者が読めるくらいに光る大きな星になった。

ジュニアなんて不確かなものを気にして、彼がいなくなったらどんなに落ち込むだろうと恐れた私の心配は全く稀有だったくらいに。

9月4日(火)にはさんま御殿に出演するらしい。

共演する前からさんまさんにものまねもされていた。そんな人もなかなかいないだろう。いわゆる世間話に、彼がいる証だ。

 

いつからか私は彼を「平野」と呼んでいる。あのときは、平野くん、だったけど。

私が世界で一番好きな人、松本潤くんと並んだ写真が彼のデビューしたグループの会報に載る日がくるなんて。あの日、私の真っ暗なせかいを救ったようにきっとかどこかで彼は誰かを助けている。そうに、決まってる。

 

Mr.King VS Mr.Princeとしてグループ結成された彼らの事も、夏中ずっと追いかけていた。気力がなくて現場には行けなかったけれど、いまでもドラえもんの前で法被を着て笑うワイドショーは取っておいている。

 

しかしながらVSのキンプリは一度活動を止めてしまい、Mr.KING とPrinceに形を変えてしまった。私にはなんとなくそれが寂しく、精神状態も少し落ち着いた私は平野くんのことをこの時ほど執着しなくなった。何よりも、ジャニーズ全体を信じられなくなるようなあの出来事が起こり、私の価値観は変わった。(続く)